第5回 住宅設備・建材選びの基礎知識 外装編 その1
旧ブログ 2011.12.19
Q005
サッシ素材は、主にアルミ、樹脂、アルミ樹脂複合の3種類あります。次のうちアルミサッシの特徴として正しいものはどれでしょうか?
A 軽くて結露が起きにくい
B 断熱性が低いが最も採用数が多い
C コストが高いが寒冷地で利用率が高い
D 断熱性と耐久性を併せ持つ
いかがでしょうか?
解答 B 「断熱性が低いが最も採用数が多い」が正解です。
解説 アルミは、軽いうえに腐食に強く加工しやすいため、住宅環境や窓の形を問わ
ず対応できるのが大きな特徴です。低コストなためサッシの中でも最も普及率が
高いです。結露がおこりやすく樹脂サッシに比べて断熱性が低いのがデメリット
です。
樹脂はアルミに比べて熱伝導率が低く(熱が伝わりにくい)、断熱性が高いのが
特徴です。結露や冬場に窓際がヒヤッとする「コールドドラフト」現象が起こりにく
く、寒冷地を中心に採用されています。アルミより重く、熱にも弱くコストが高くなる
のがデメリットです。
アルミ樹脂複合タイプは、アルミの持つ軽さと強さ、樹脂の断熱性を併せ持って
います。アルミより断熱性が高く、価格はアルミと樹脂の中間程度です。樹脂と比
べると断熱性が劣ります。